穏やかで清純なイメージの白と爽やかで安心感のあるグリーンを組み合わせた花束やアレンジメントは、洗練された印象でどんなシーンにも映えるため、とても人気のある組み合わせです。
ただ、ひとことで白グリーンのフラワーギフトといっても、エレガント、スタイリッシュ、優しいイメージなど、使う花の種類や合わせ方によって雰囲気が大きく異なります。
今回の記事では、白グリーンの花のテイストの事例や特徴、オーダーする際のポイントを詳しくご紹介します。
目次
白グリーンの花を使った花束やアレンジメントのテイスト
白グリーンの花を使った花束やアレンジメントは、使用する花やリーフ、組み合わせ方によって仕上がりの印象が大きく変わります。
ここでは、事例と合わせて白グリーンのテイストを4つに分けてご紹介します。
1.白グリーンでエレガント・上品に
白グリーンでエレガント・上品なテイストの特徴としては、例えば以下の点が挙げられます。
- バラやダリア、ユリなどの輪が大きく豪華な印象の花が入る
- リーフよりも花の分量が多め
白いバラをメインにした花束
やわらかなアイボリーカラーの大輪バラを囲うように、スプレーバラ、繊細な花姿のニゲラやレースフラワー、フリージアやミニグラジオラスを合わせて。淡い紫のリューココリネが柔らかなアクセントになっています。
大輪ユリとラナンキュラスがゴージャスな印象
純白の大輪ユリやクリーム色のラナンキュラス、ハイドランジア、フリージア、サマースイートピーなど。白い色調の花々をたっぷりと束ね、洗練された印象に仕上げています。
2.白グリーンでかわいらしく
白グリーンでかわいらしいテイストの特徴としては、例えば以下の点が挙げられます。
- 輪の小さな花が全体に占める割合が多い
- シルエットがコンパクトで、花の密度が高い
スズランを使ったミニブーケ
小さなベル型のスズランに、クリスマスローズやサマースイートピー、ビバーナムスノーボールなど、涼しげな白とグリーンの花々をふんわりと束ねました。スズランの優しい香りがお部屋を満たす、小ぶりな花束です。
細やかなリーフや小花がアクセントに
カラーやフランネルフラワー、サマースイートピーなどの白い花々に、ライトグリーンのトルコキキョウやクリスマスローズを合わせて。花々をぎゅっと密度高くまとめ、リーフは添える程度にあしらい、爽やかで可愛らしい印象に仕上げました。
3.白グリーンで優しく穏やかに
白グリーンで優しく穏やかなテイストの特徴としては、例えば以下の点が挙げられます。
- ラナンキュラスやトルコキキョウなどの柔らかい印象の花が入る
- 曲がりのあるリーフで優しさを表現
数種類のリーフを使って軽やかな印象に
白とグリーンの八重咲きのトルコキキョウに、クリスマスローズやベル型のグリーンベルなど。ガレキフォリア、利休草などの柔らかなリーフもたっぷりと加えました。数種類のリーフが作り上げるナチュラルな動きを生かして、広がるようなシルエットに仕上げています。
ふんわりとした白いラナンキュラスをメインに
白いラナンキュラスやスプレーバラにクリスマスローズ。小さく可憐な花が咲くユキヤナギをのびやかに添えて、ナチュラルで優しげな印象です。
4.白グリーンでスタイリッシュに
白グリーンでスタイリッシュなテイストの特徴としては、例えば以下の点が挙げられます。甘さが少ない直線的なデザインなので、男性へのプレゼントにもおすすめです。
- カラーやアンスリュームなど、クールな印象の花が入る
- 直線的なリーフが入る
大ぶりなリーフを使ってダイナミックに束ねたブーケ
淡いグリーンから白のグラデーションのピラミッドアジサイ、グリーンのアナベル、白いクルクマやデンファレなど。ダイナミックなフォルムのリーフをあしらって、スタイリッシュなデザインに仕上げました。
深みあるグリーンを使って夏らしく
グリーンと白のアンスリウムに、カラーやレースフラワー、リューカデンドロンなど。夏らしくスタイリッシュな印象です。
白グリーンの花束やアレンジメントをオーダーする際のポイント
お電話や生花店で、白グリーンの花束やアレンジメントをオーダーする際は、以下の点に気をつけることをおすすめします。
ご用途やお相手のイメージ、ご希望のテイストを伝える
前述したように、白グリーンの花束やアレンジメントは、使う花やリーフによって雰囲気が異なります。贈る相手を想像して、その方に合ったテイストを選ぶと良いでしょう。「白グリーンでスタイリッシュに」「白グリーンで可愛らしく」などとお伝えください。
テイストが決まっていない場合も、ご予算やご用途、贈り先の情報をいただければ、その時期の花を使って最適なフラワーギフトをお作りします。
贈る相手のご年齢によっては注意が必要な場合も
人気の高い白グリーンの花ですが、贈る相手が年配の方の場合は注意が必要です。私どもの経験では、年配の方の場合は鮮やかな花色を好む方が多く、花の組み合わせにもよりますが、白グリーンの色合わせがお供えの花のような印象に受け取られてしまうことがあります。
お相手の好みを尊重することが第一ですが、不明な場合は鮮やかで明るいお色味の花を贈る方が無難かもしれません。
よりテイストを強めるためには白グリーンに差し色という頼み方も
白グリーンの花に、青や黄色、ピンクなどの差し色を少し入れる場合もよくあります。白グリーンに色を少し入れたからと言って「白グリーンの良さ」が消えるわけではなく、「可愛くしたいから淡いピンクを少し入れる」など、好みのテイストに合う差し色の花を入れるとアクセントになり、より雰囲気が引き立ちます。
さまざまなシーンに、白グリーンの花束やアレンジメントをお贈りください
いかがだったでしょうか。白グリーンの花は、色味の統一感があるので失敗が少なく、上品でオシャレに仕上がりやすい色合わせです。
白グリーンの花は、誕生日や記念日などの個人的なお祝いでよく選んでいただきますが、白・グリーンの色合わせは場所を選ばず馴染みやすいので、開店・開業のお祝いやオフィス装花など、法人のお祝い花としても人気があります。
ぜひ、今回の記事でご紹介したテイストの事例や贈る際のポイントを参考にしてみてください。
電話:03-3400-0871
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この記事の監修者
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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この記事を書いた人
青山花茂本店
東京・表参道にある宮内庁御用達の生花店です。花一輪一輪を大切にお作りしたアレンジメントや花束、名人達が丹精こめて育てた蘭鉢や花鉢など、最高品質のフラワーギフトを全国へお届けしています。1904年の創業時より培ってきた、花の知識やノウハウを綴っていきます。
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