女性への贈り物にピンクの花束・アレンジメントを。花の種類、花言葉、オーダーのポイントなど

誕生日や記念日、プロポーズ、送別など、さまざまなお祝いのシーンで贈られるフラワーギフト。女性への花の贈り物で特に人気なのが、ピンクの花を用いた花束やアレンジメントです。

ピンクといっても、淡いピンク濃いピンク紫がかったピンクなど、色合いはさまざまなのが難しいところ。使用するピンクの色合い花の種類組み合わせる花の色によって、仕上がりのイメージは大きく変わります。

今回の記事では、ピンクの花の種類や、色の組み合わせ方など、ピンクの花束やアレンジメントをオーダーする際に参考にしていただきたい情報をご紹介します。

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この記事の執筆者

青山花茂本店スタッフ

東京・表参道にある宮内庁御用達の生花店です。花一輪一輪を大切にお作りしたアレンジメントや花束、名人達が丹精こめて育てた蘭鉢や花鉢など、最高品質のフラワーギフトを全国へお届けしています。1904年の創業時より培ってきた、花の知識やノウハウを綴っていきます。

ピンクの花束やアレンジメントは女性へのプレゼントにおすすめ

ピンクのバラとクレマチスのブーケ

優美で柔らかな印象のピンク。女性らしさを感じられる色として、女性に贈る花束やアレンジメントの中では特に人気の高いカラーです。実際に、青山花茂にご注文いただく女性向けの花の色指定のオーダーのうち、5割程度がピンク系の色合いです。

ピンクは、優しく穏やかな印象を与える色で、ピンクの花を見ると、心が落ち着き、穏やかな気分になるのではないでしょうか。

見る人の心を穏やかに和ませ、愛や感謝を表現する色としても知られるピンクの花は、大切な彼女や奥さまお世話になった女性におすすめの贈り物と言えるでしょう。

花束やアレンジメントを彩る、ピンクの花と花言葉

ほぼ全ての花にピンク色の品種があるのではないかと思うほど、ピンクの花の種類は多岐にわたります。
年間を通してご用意できる代表的な花としては、高級感を演出できるバラユリ、フリルがかった花びらが愛らしいカーネーション、元気で明るいイメージのガーベラなど。
季節限定の花としては、春の花チューリップや、初夏の花として人気の高い芍薬など。

お相手のイメージに合う花や、その季節にふさわしい花を想像しながら、花束やアレンジメントをオーダーしてみてはいかがでしょうか。

切り花で流通している代表的なピンクの花の種類と、花言葉をご紹介します。

バラ(通年)

ピンクのバラバラは世界でもっとも有名な花のひとつ。愛を象徴する花として知られ、 プロポーズや、結婚記念日の花として選ばれる花であることはご存知の通りです。当然ですが、バラは愛を伝える時だけに使う花ではなく、お祝いやお礼などの普段のご用途でも好まれます。

ピンクのバラの花言葉は「感謝」や「幸福」とされています。日頃からお世話になっている方へ贈るのに、ぴったりな花ですね。

バラは種類が豊富なため、ピンクの色合いも多彩です。白に近い淡いピンクやビビッドなピンクまで、好みに合わせて選ぶことができるので、利用までに日にちがある場合は、ピンクの色味を細かく指定するのも良いでしょう。

「バラ」の商品一覧|青山花茂

ユリ(通年)

ピンクのユリ
ユリは、自然界では夏に咲く花ですが、現在は品種改良を重ねた「オリエンタルユリ」として、年間を通じて入手可能な花です。

オリエンタルユリの良さはなんといってもボリューム感日持ち。次々と蕾が咲いてくるので、長く楽しんでいただくことができます。「カサブランカ」という白のオリエンタルユリが有名ではありますが、ピンク色のユリも、濃い色から淡い色、そして八重咲きのピンクのユリまで、品種は多彩です。

ピンクのユリの花言葉は、「虚栄心」とされており、あまり良い花言葉ではありませんが、海外では「富と繁栄」「女性らしさ」などの花言葉もあります。ユリについて、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。

参照:「ユリ(百合)の種類や特徴、歴史など。カサブランカとオリエンタルユリの違いとは?

「ユリ」の商品一覧|青山花茂

カーネーション(通年)

ピンクのカーネーション母の日の定番として親しまれているカーネーションですが、切り花は一年を通して生花店に流通しており、花持ちも良いことから、フラワーアレンジには欠かせない存在です。

母の日以外で、カーネーションのみの花束をお届けすることはさほど多くなく、実際には他の花の脇役として利用されることが多い花です。フリルのような花びらが愛らしく、優しい雰囲気の花なので、上品なイメージや、柔らかなイメージの花束やアレンジメントを作りたい場合には、カーネーションを加えることで、美しくまとまります。

ピンクのカーネーションの花言葉は「あたたかい心」「感謝」とされています。

「カーネーション」の商品一覧|青山花茂

ガーベラ(通年)

ピンクのガーベラ
色鮮やかで明るい印象のガーベラ。細長い花びらが幾重にも重なり、いつでも上を向いて咲く大きな花が特徴です。ガーベラも多彩に品種があり、ピンクも淡いものから濃いものまでさまざまです。

ピンクのガーベラの花言葉は「感謝」であり、ガーベラ全体には「希望」「前向き」「常に前進」といったポジティブな花言葉がつけられています。花の外見も、ポップでカジュアルな印象があるので、新しい門出を祝うシーンや、いつも明るく元気な方への贈り物に選ぶと良い花だと考えています。

チューリップ(1月〜3月)

ピンクのチューリップ春を代表する花、チューリップ。チューリップは花も葉もシンプルで可愛らしく、若い女性に変わらぬ人気です。花言葉は「愛の芽生え」「誠実な愛」。

チューリップといえば丸い花びらのものを想像される方も多いかと思いますが、一重咲き八重咲きユリ咲きフリンジ咲きなど、さまざまな咲き方の品種が存在します。同じピンクのチューリップでも、咲き方によって可愛らしいものやエレガントなもの、個性的なものと印象が異なります。実際に生花店を訪れて、入荷しているチューリップを見て確かめながらオーダーしてみるのも、楽しいかもしれません。チューリップについて、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。

参照:「人々を魅了するチューリップの歴史。咲き方の種類や飾り方のコツをご紹介します

「チューリップ」の商品一覧|青山花茂

ラナンキュラス(1月〜3月)

ピンクのラナンキュラスラナンキュラスは、繊細に重なる花びらが印象的で、特に女性から非常に人気の高い春の花です。和名は「キンポウゲ」で、その名称の方がポピュラーかもしれません。

かつては、ラナンキュラスは花が小さく、花持ちも良くないため、切り花としては使えない「駄花」とされていましたが、品種改良により大輪で花持ちの良いラナンキュラスが生産されるようになりました。今では色や咲き方のバリエーションもとても豊富です。

ピンクのラナンキュラスの花言葉は「飾らない美しさ」。自然体で美しい女性を彷彿とさせる花言葉のピンクのラナンキュラスは、女性への贈り物に最適な花と言えます。ラナンキュラスについて、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。

参照:「人気急上昇中の春の花ラナンキュラス。花づくりの現場を訪れました

「ラナンキュラス」の商品一覧|青山花茂

芍薬(4月〜6月)

ピンクの芍薬
青山花茂では4月下旬から6月上旬までの短い期間しか入荷がない芍薬(ピオニー)ですが、その繊細な花びらの美しさから、多くのファンを獲得している花です。

芍薬には赤とピンクと白がありますが、生花店に入荷する芍薬の大半がピンクで、淡いピンクから濃いピンクまでさまざまな品種があります。ピンクの芍薬の花言葉は「恥じらい」「はにかみ」とされています。

芍薬は、甘く優しい香りを持つ花としても知られています。種類によっては香りのない品種もありますが、ほとんどの品種に香りがあり、「ピオニーの香り」として香水の原料にも使われています。華やかで美しい花姿とともに、優雅な香りもお楽しみいただける花です。芍薬について、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。

参照:「高貴な美しさを漂わせる芍薬(シャクヤク)。種類や特徴、芍薬と牡丹の見分け方などをご紹介

「芍薬」の商品一覧|青山花茂

ダリア(10月〜1月)

ピンクのダリア幾重にも重なる花びらと丸く整った花姿のダリア。生花店によっては、年間を通して手に入れることができますが、日持ちが比較的よく、おすすめの季節は秋から冬にかけてです。

ダリア全体の花言葉は、「華麗」「優美」「気品」で、ダリアの気品漂う花姿に由来すると言われています。なお、ピンクのダリアには、固有の花言葉はつけられていないようです。

ダリアは1輪でも存在感があるため、花束やアレンジメントに使用すると、豪華な印象に仕上がります。細やかで柔らかい雰囲気の花よりも、ゴージャスなフラワーギフトを贈りたいという方におすすめです。ダリアについて、詳しくは以下の記事でもご紹介しています。

参照:「秋冬におすすめしたいダリア。花の咲く季節、種類、長持ちする活け方のコツをご紹介

「ダリア」の商品一覧|青山花茂

ピンクの花を使った花束やアレンジメントのパターン

ピンクの花を使った花束やアレンジメントは、合わせる色や花によって仕上がりの印象は大きく変わります。贈る相手やシーンに合わせて、適切な色の組み合わせを選ぶと良いでしょう。

ピンク×白

ピンクと白の色合わせは、清楚な印象を与えます。以下のアレンジメントは、淡いピンクと白の大輪ラナンキュラスやスイートピーをベースに、濃いピンクのチューリップを差し色として使っています。

ただ、ピンクと白はお供えとしても使う色合わせなので、特にお祝いのご用途で年配の方にお届けする場合は、ピンクの配分を増やすピンクの色を濃くする、などの配慮があると良いと思っています。

ピンクと白のラナンキュラスのアレンジメント
春のアレンジメント<スプリングディライト>

ピンク×赤

赤とピンクはどちらも暖色系で、同じ色相系の色のため、相性が良い組み合わせです。柔らかな印象のピンクに赤を加えることで、大人っぽい印象や、ロマンティックなイメージが感じられる雰囲気に仕上がります。

可愛らしさよりも落ち着きや上品さを重視する方におすすめの組み合わせです。

ピンクと赤のバラのボックスアレンジメント
BOXアレンジメント<ラ・ローズ(ショコラ)>

ピンク×グリーン

ピンクとグリーンは補色関係にあるため、相性が良く、爽やかで明るい印象を与えてくれる色合いです。以下のアレンジメントは、淡いピンクのラナンキュラスとチューリップに、カーネーションや小手毬でグリーンの要素を含めています。

ピンクにグリーンを入れることで、春や新緑の季節感を演出することもでき、可愛らしさとナチュラルさを兼ね備えた仕上がりになります。そのため、送別や新年度のシーズン、また涼しげな贈り物が好まれる暑い季節の贈り物にも喜ばれる花色合わせではないでしょうか。

ピンクのラナンキュラスとグリーンのカーネーションのアレンジメント
春のアレンジメント<アリュール>

ピンク×紫

ピンクと紫はどちらも赤が入っており、色相が近い色合いであることから、こちらも相性が良い組み合わせと言えるでしょう。

こちらの花束は、淡いピンクのスイートピーと濃淡ピンクのチューリップに、紫のスイートピーを含めています。紫を差し色として使っているので、全体にフェミニンな印象がありますが、紫を増すとより重厚感のある印象となります。色合わせも配分次第です。

ピンクのチューリップと淡い紫のスイートピーの花束
春の花束<ロリエット>

濃淡ピンク

ピンク一色で仕上げる場合でも、色の濃淡を変えてグラデーションを作ることで、奥行き立体感が生まれたり、さまざまなトーンを混ぜることによって、繊細で上品な印象のアレンジを作ることができます。

ほかの花色は入れず、ピンクのみでまとめるため、全体的に柔らかな雰囲気のアレンジメントや花束に仕上がります。

ピンクのバラやカーネーションの花束
敬老の日花束<クラレット>

ピンクの花束やアレンジメントをオーダーする時に気をつけたいこと

お電話や店舗で、ピンクの花束やアレンジメントをオーダーする際、「ピンクの濃さ」「合わせる色」「色の配分」を伝えると、要望と出来上がりに差が出づらくなります。

もちろん、その時の花の有無によってはご要望に添えない場合もありますが、満足度が高いお買い物ができるかもしれません。

  • ピンクの濃さ」:淡いピンクなのか、濃いピンクなのか、ビビッドなピンクなのか、くすんだピンクなのか、など。ピンクと言ってもさまざまなので、注意が必要です。
  • 合わせる色」:先ほどお伝えしたように、合わせる色でだいぶ印象が異なるので、ピンク濃淡だけなのか、白を入れるのか、紫を入れるのか、などのご要望も重要です。
  • 色の配分」:ピンク中心に差し色で紫、7割ピンクに3割グリーンなど、目安を伝えていただけるとフラワーデザイナーも作りやすいです。


フラワーデザイナーがオリジナルのデザインでお作りする季節のおまかせ花束

ピンクのラナンキュラスとスイートピーの花束
季節のおまかせ花束【ご予算・花色指定可】

青山花茂オンラインショップでは、フラワーデザイナーが季節の最もおすすめの美しい花を選んでコーディネートし、オリジナルのデザインでお作りする、「季節のおまかせの花束」をお選びいただけます。ピンクの花色をご希望の場合は、「赤・ピンク系」「淡ピンク・白系」「紫・ピンク系」の3種類から選んでいただき、細かいご希望がある際は通信欄にご記載ください。

愛を込めて、ピンクの花束やアレンジメントをお贈りください

彼女や奥さま、お世話になった方へ、愛や感謝の気持ちを込めてピンクの花の贈り物を。

今回の記事でご紹介した花の種類や、色の組み合わせをぜひ参考にしてみてください。

 

この記事の監修者

株式会社青山花茂本店代表取締役社長北野雅史

株式会社青山花茂本店 代表取締役社長

北野雅史

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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この記事を書いた人

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