秋冬におすすめしたいダリア。花の咲く季節、種類、長持ちする活け方のコツをご紹介

ピンクのダリアのブーケ

幾重にも重なる花弁の美しさから、高い人気を不動のものにしたダリア。大変美しいのですが、その花弁の繊細さゆえ、比較的日持ちが難しい花としても知られています。

今回の記事では、日持ちの良くなる秋〜冬の時期におすすめしたいダリアについて、その歴史特性、さらにダリアを長く楽しむための選び方や活け方のコツをご紹介します。

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。

ダリアはどんな花?旬を迎える季節や品種改良の歴史

開花期は夏〜秋だが、おすすめは涼しくなってから

ダリアの本来の開花期は夏から秋にかけて。関東地方のダリア園では、例年9月〜10月が最盛期とされるところが多いです。
青山花茂が切り花のダリアをおすすめしたいのは、少し涼しくなって日持ちが良くなった10月後半以降。夏の日光を浴びて育った旬の露地もの(屋外で生産されている花を「露地(ろじ)もの」と業界用語で呼びます)はもちろん大輪で素晴らしいのですが、9月だとまだ気温が高いことで切り花にすると日持ちがしにくいので、秋冬の時期に温室内で作られたダリアを多く仕入れています

秋のダリア園

原種をたどるとダリアも一重咲き

ダリアといえば多弁で八重咲きのものを想像されると思いますが、これらは品種改良を重ねて誕生した品種で、バラやラナンキュラスなど多弁の花と同じく、原種をたどるとダリアも一重咲きです。

ダリアの原産は中南米で、1800年代に欧米に渡ったそうです。当初は一重咲きのものが多かったダリアも、イギリスやフランスで盛んに品種改良が行われた結果、デコラティブ咲きボール咲きなど、さまざまな形状の八重咲き品種が誕生したと言います。

ピンクの一重咲きのダリア
一重咲きのダリア

この数十年で輪の大きさ、日持ちが大幅に改善

数十年前は、切り花として流通しているのは直径10cm以下の小輪のダリアが大半でしたが、今や10〜20cmの中輪20cmを超える大輪のダリアも多く流通するようになりました。

また、今も他の花と比較すると乾燥や暑さに弱いダリアですが、数十年前は今よりもはるかに日持ちが短く、切り花として扱うのがとても難しい花だったそうです
国内外の育種家による品種改良を経て強い切り花品種が作られ、水あげ剤なども改良された結果、お手入れや環境が良ければ切り花として1週間程度は楽しめる花となりました。

ダリアを咲き方で分類

幅広いダリアの品種については各ダリア園や種苗会社などで詳しい品種紹介が出ているのでそちらをご参照いただくと良いかと思いますが、ダリアの咲き方は10以上のタイプに分けられています。

私なりに大雑把に分類すると、中央の筒状花が隠れるタイプと、中央の筒状花が露出するタイプに分けることができますが、生花店で見かけることができ、また一般の方が想起する「ダリア」は、花弁が幾重にも重なる中央の筒状花が隠れるタイプでしょう。

10以上あるダリアの咲き方の境界は曖昧ではありますが、特徴としては以下の通り。
青山花茂に入荷するダリアのほとんどが、中央の筒状花が隠れる、デコラティブ咲きセミカクタス咲きボール咲きで占められています。デコラティブ咲き、セミカクタス咲きは、他の花にはない花弁の美しさを持ちますが、どうしても劣化が目立ちやすいという難点があります。ボール咲きは裏側の花弁が隠れることもあって、より長く楽しめる品種と言えそうです。

中央の筒状花が隠れるタイプ
呼称 特徴
デコラティブ咲き
(デコラ咲き)
八重咲きで、花びらが幅広い
カクタス咲き 八重咲きで、花びらが尖っている
セミカクタス咲き 八重咲きで、花びらが尖っているが、デコラ咲きに近い
スイレン咲き デコラ咲きの中でも特にスレインに似た花を咲かせている
フリル咲き 八重咲きで、花びらの先が割れている
ボール咲き
(小型はポンポン咲き)
八重咲きで、シルエットが球状になる
デコラティブ咲きのダリア
デコラティブ咲き
セミカクタス咲きのダリア
セミカクタス咲き
スイレン咲きのダリア
スイレン咲き
ボール咲きのダリア
ボール咲き

一方、中央の筒状花が露出するタイプは、ダリアの元をたどればそれが元祖ではあっても、現在の切り花の流通量としては非常に少ないと言えます。

中央の筒状花が露出するタイプ
呼称 特徴
シングル咲き
(一重咲き)
一重咲きで、花びらが重なり合わない。原種に近い
コラレット咲き 一重咲きだが、花びらの内側に小さい花びらがある
アネモネ咲き 一重咲きだが、中央の筒状花が発達している
ピオニー咲き 半八重咲き。花びらは幅広い
オーキッド咲き 一重咲きで、花弁が内側に丸まる。花びらは細長い
一重咲きのダリア
一重咲き
アネモネ咲きのダリア
アネモネ咲き

生花店で購入する際の新鮮なダリアの見分け方

美しく儚い花の代表格とも言えるほど、なかなか日持ちがしづらいダリアですが、なるべく綺麗な状態で長持ちさせるためには新鮮な個体を選ぶことが重要です。

以下に新鮮なダリアを見分けるポイントをご紹介しますので、生花店で購入する際はぜひ参考にしてみてください。

1.外側の花びらが枯れていない

ダリアの花は外側(裏側)から枯れていくという性質があります。生花店に並んでいる切り花で既に外側の花びらが枯れてきているものは、もってあと2〜3日というところ。
正面から見ただけでは外側の花びらが枯れていることに気づかない場合もありますので、くるっと裏返して外側の花びらの状態を確認してみてください。

外側の花びらが枯れたダリア

2.花の中心部分が花びらでしっかりと覆われている

中央の筒状花が隠れているタイプのダリアも、花が咲き進むと花びらが開き、中央のおしべやめしべが露出してきます
品種にもよりますが、基本的には露出しているものよりも、真ん中が花びらで覆われてぎゅっと詰まっているものの方が入荷して間もない傾向があります。

新鮮なダリアと咲き進んだダリア
左:入荷して間もないダリア 右:咲き進んだダリア

3.葉にハリがある

生花店によってはダリアの葉を取って販売している店もありますが、葉がついている場合は、葉も新鮮なダリアを見極めるポイントのひとつです。
枯れる時期が近いものや、水が下がっているものは葉がくたっと垂れ下がっているため、選ぶ際は葉にハリがあるものを選ぶと良いでしょう。

ダリアの葉

ダリアを長く楽しむ活け方のコツ

続いて、新鮮なダリアを購入してきたのち、ご自宅で長く楽しむ活け方のコツをご紹介します。

ダリアは切り花にしてしまうと水を吸い上げる力がそこまで強くないため、水を吸い上げやすい状態にして活けてあげることで少しだけ長持ちさせることができます。

1.ダリアの葉を取り除く

購入したダリアに葉がついていたら、不要な葉を取り除いていただくことをおすすめします。
葉の表面からの水分の蒸散を防ぐことができます。

葉っぱを取り除いたダリア

2.茎を短くして活ける

生花店でダリアを購入すると長いままの状態で持ち帰ってくることが多いかと思いますが、もし茎の長さよりも日持ちを重視する場合は、活ける際に茎を短めにカットし、背丈の低い花瓶に入れて楽しんでいただくことをおすすめします
花から水までの距離を短くすることで花が水を吸い上げやすくなりまた、花の近くに水があることで乾燥を防ぐ効果も期待できます。

一輪挿しのダリア

3.最後は花手水(はなちょうず)風にアレンジ

毎日少しずつ茎の先をカットして花瓶活けを楽しんでいただいたら、最後は花首(はなくび)のみにし、花を水に浮かべる花手水(はなちょうず)風にアレンジしていただいてもおしゃれです。
花瓶活けと花手水風のスタイルで2度楽しむことができます。

ダリアの花手水

上記に加えて、毎日の水換えや、エアコンの風が直接当たるところは避けて飾るなどの基本的な管理をしっかりと行いながら、美しいダリアを長く楽しんでいただければと思います。

青山花茂公式インスタグラムでも、弊社社長・北野がダリアを長く楽しむ活け方のコツをご紹介しています。こちらの動画も併せてご覧ください。

 
 
 
 
 
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ダリアを使ったフラワーギフト

秋から冬にかけて旬を迎えるダリア。お歳暮やクリスマス、ウィンターシーズンのご挨拶に、ダリアを使ったアレンジメントや花束の贈り物はいかがでしょう。

青山花茂オンラインショップでお取扱いしている、ダリアを使ったフラワーギフトをご紹介します。

鮮やかなダリアが印象的なアレンジメント

赤いダリアとバラのアレンジメント
アレンジメント<ルジール>

赤い大輪のダリアをメインに、ワインレッドのカーネーション、赤いスプレーバラや実ものなど。深みのある赤とグリーン系だけでまとめて大輪の花の華やかさをいかした、シンプルながらインパクトのあるデザインに仕上げました。

大人びた雰囲気の中にも可憐さを感じるデザイン

ピンクのダリアとワインレッドのカラーのアレンジメント
アレンジメント<スプレンダー>

器いっぱいに咲きあふれる、ピンクのダリアやワインレッドのカラー、複色のカーネーションなど。ピンクのネリネやワインレッドのトルコキキョウ、ハイドランジアも加わって、冬の季節に温かみを感じていただけるようなアレンジメントです。

赤い大輪ダリアのみでお作りした花束

赤いダリアのブーケ
【お好みの本数指定】赤いダリアの花束

赤色の発色も美しく、花形も丸く整った、国内産最高品質のダリアを使用しています。華やかに咲き誇る存在感が魅力のダリアは、特別な日、大切な方への贈り物にふさわしいフラワーギフトです。赤いダリアの花言葉は「華麗」や「栄華」。誕生日や記念日に、お相手の年齢やゆかりの数の赤いダリアの花束を、お気持ちをこめてお贈りください。

華麗で存在感のあるダリアをお楽しみください

色や咲き方の種類が豊富で魅力溢れるダリア。特徴や魅力、お手入れ方法をご紹介してきました。

青山花茂では、切り花のダリアの日持ちが良くなる秋から冬の期間に品揃えが豊富になります
贈り物はもちろんのこと、ご自宅用にも、どうぞ今が旬の華やかなダリアをお楽しみください。

オンラインショップの品物以外にも、ダリアを使ったおまかせアレンジメントや花束のご相談も可能です。どうぞお気軽にお問い合わせください。

電話:03-3400-0871

FAX:03-3400-8711

FAX用紙ダウンロード(PDFファイル)

黄色とオレンジのダリアのブーケ
おまかせ花束

 

この記事を書いた人

青山花茂本店代表取締役社長北野雅史

株式会社青山花茂本店 代表取締役社長

北野雅史

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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