一年に一度の母の日。日頃の感謝の気持ちを込めて、毎年お母さまにプレゼントを贈るという方も少なくないでしょう。母の日といえばカーネーションを贈る方が多いように思いますが、毎年渡していると、徐々にプレゼント選びが難しくなってきますよね。
今回は、そもそも母の日にカーネーションを贈るのはなぜなのか、そしてお母さまが喜ぶ花の選び方や、失敗しない渡し方など、母の日と花贈りに関してご紹介します。
目次
今年の母の日はいつ?
母の日は、毎年5月の第2日曜日と定められています。年によって日付が変わるので、今年の母の日はいつだっけ?なんて疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
2023年の母の日は、5月14日の日曜日。ゴールデンウィーク明けということもあり、ついつい日付を忘れてしまいプレゼントが渡せなかったということがないよう、早めに準備をしておくと安心です。
きっと皆さまのお母さまも母の日の贈り物を期待していることと思います。忘れずに母の日を祝い、日頃の感謝の気持ちを伝えてみてください。
母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?
母の日は、アメリカ人女性 “アンナ・ジャービス” が、母の死をきっかけに、「生きている間に母親に感謝の気持ちを伝えるべき」と働きかけたことがきっかけで誕生しました。この働きかけがアメリカ全土に広まり、1914年には当時の大統領・ウィルソンが、5月の第2日曜日を「母の日」と制定し、国民の祝日となりました。
そして、アンナさんが亡き母の追悼を行った際に、溢れるほどの白いカーネーションを祭壇に飾ったことから、母の日の贈り物としてカーネーションが定着。当初カーネーションの色は、亡くなられている場合は白色、ご健在であれば赤色を贈っていました。
後に日本にもこの風習が伝わり、5月の第2日曜日の「母の日」にカーネーションを贈ることが一般的となったのだそうです。
母の日にもらって嬉しいプレゼントとは
感謝の言葉、食事に次いで、花がランクイン
感謝の気持ちを託して贈る母の日の贈り物は、お母さまが喜ぶプレゼントを選びたいものですよね。何を贈ったらよいか悩む方も多いと思いますが、お母さまが実際にもらって嬉しいものとは何なのでしょうか。
「もらいたいプレゼント」は「母への感謝の言葉」が約3割(29.2%)と最も高く、次いで「食事」(26.7%)、「フラワーギフト」(25.5%)という結果となった。
感謝の言葉に続いて欲しいものは、食事のプレゼントでした。お子さまが大きくなるにつれて、家族みんなで過ごす時間というのは減っていくもの。お母さまにとって、子供と一緒に食事をする時間こそが何よりのプレゼントになるのかもしれませんね。
次いでフラワーギフトがランクイン。お母さまが遠方に住んでいて一緒に過ごせないという方や、忙しくて母の日に会うことができないという方にも、フラワーギフトは最適な贈り物。花にメッセージカードを添えれば、感謝の気持ちを伝えることもできます。
母の日ギフトを贈る相手はお母さま以外にも
プレゼントを渡す予定があると答えた人に渡す相手について聞いたところ、「母」と回答した人が全体の90.2%と最も多く、次に「義母」(40.6%)と続いた。
母の日ギフトを贈る相手はお母さまだけではありません。義理のお母さまにプレゼントすると回答した方も多く、少数ではありますが、奥さまやおばあさまにプレゼントを贈る方もいらっしゃるようです。
母の日はお母さまに限らず、いつもお世話になっている家族や親戚へ、日頃の感謝の気持ちを伝えてみるのもよいかもしれませんね。思いがけないプレゼントがサプライズとなり、きっと喜んでくれることでしょう。
母の日に贈るフラワーギフトの選び方
母の日にフラワーギフトを贈る場合、どのような品物を選べばよいのでしょうか。
これまで母の日にたくさんのフラワーギフトをお届けしてきた生花店の目線から、いくつかおすすめの選び方をご紹介したいと思います。
花の色
母の日に限りませんが、花色選びはとても大切です。お母さまの好みの色が分かるのであれば、好みの花色の花を贈るのが望ましいですが、分からない場合は定番の赤やピンクといった色を選びましょう。白グリーンやくすみカラーなどの花色は、スタイリッシュで若い方には人気がありますが、年配の方はもう少し華やかな花色を好まれる傾向があります。お好みが分からない場合には、色味が薄いものやくすんだ色などは避けたほうがよいでしょう。
花のスタイル
フラワーギフトには、花束やアレンジメント、鉢植えなど、さまざまなスタイルがあります。スタイルによってお手入れ方法も変わってくるため、お母さまの生活環境などを考慮して選ぶことがポイントです。
フラワーギフトの定番、花束。お好きな花瓶に活けて飾っていただける点がメリットですが、花瓶に花を移し替えたり、水切りの処理をしたりと少し手間がかかるため、花に不慣れなお母様には別のスタイルをおすすめします。
花束の選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
参照:「予算、色、サイズ感、シチュエーションで変わる花束選びのコツ」
届いたらすぐに飾っていただけるアレンジメントは、花束のように花瓶に花を移し替える手間がありません。しかし、器や花を挿しているオアシスが水を含んで重い場合がありますので、ご家族が同居されていない年配の方へのお届けの際は、小ぶりなアレンジメントをおすすめしています。
また、手間がかからないものでいえば、水なしで生花の風合いを長く楽しめるプリザーブドフラワーも近年はポピュラーになってきたスタイルです。
アレンジメントの魅力や選び方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
参照:「ギフトに最適。 花束とは異なる魅力のフラワーアレンジメント」
園芸の好きなお母さまには、鉢植えのギフトはいかがでしょうか。毎日の水やりなどのお手入れも楽しんでいただけるフラワーギフトです。アジサイやクレマチスは地植えも可能ですので、上手く育てることができれば、来年、再来年と何度も花を咲かせてくれます。
また、「幸せが飛んでくる」という素敵な花言葉を持つ胡蝶蘭は、母の日にぴったりな贈り物です。週に1~2回の水やりで花が長持ちしますので、どなたでもお手入れがしやすいのが特徴です。
胡蝶蘭のお手入れ方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。
参照:「胡蝶蘭のお手入れ方法・育て方のポイント 長持ちさせる管理方法をお教えします」
ご予算
青山花茂にご注文いただく母の日フラワーギフトのご予算は平均10,000円前後。兄弟姉妹で連名で贈る方もいらっしゃれば、お孫さん含めてご家族一同で贈る場合もあります。さらに、お母さまの誕生日や記念日、何かしらの節目の年にかかる場合は少し予算をあげて、いつもよりも豪華な花を贈るというケースも見受けられます。
贈るタイミングや関係性によっても予算は変わってくるかと思いますので、ご予算相場に縛られず、お母さまのことを考えて花贈りをされるとよいと思います。
母の日に花を贈る際のコツとマナー
数量限定の品物もあるため、ご注文はお早めに
どの生花店にも言えることですが、母の日のフラワーギフトは限定数を設けて販売していることがほとんどです。特に花鉢や蘭鉢は、事前に予約をして生産者から仕入れているため、完売になったからといって追加で仕入れることが難しい場合もあります。
青山花茂でも毎年4月中旬頃から完売する商品が出始め、母の日直前にはお届けできる商品のラインナップがかなり少なくなってしまいます。お母さまの好みに合わせてデザインや品種を選びたい場合は、お早めのご注文をおすすめします。
ちょっとしたメッセージカードで感謝の気持ちを
母の日の花贈りには、ちょっとしたメッセージカードを添えたいところです。青山花茂では、「おかあさんありがとう」と「HAPPY MOTHER’S DAY」の2種類のメッセージカードをご用意しています。名刺サイズの大きさのシンプルなメッセージカードですので、花の美しさやデザインを邪魔することなく、さりげなく添えてお届けします。
お届け日時の指定
花を配送する際に特に気を付けなければならないのが、花の鮮度です。よりよい状態でお客さまのもとへお届けできるよう注意を払って配送を行っていますが、花は生ものですので、どうしても時間が経てば鮮度は落ちてしまうもの。お届けのタイミングで留守だった場合には、一度持ち帰って生花店または配送会社で保管することになります。
旅行やお出かけなど、お母さまの予定が分かるようであれば、その日程や時間帯は避けてもらうように生花店に伝えておくと良いでしょう。
義母に花を贈る際に気を付けたいこと
義理のお母さまとなるとどうしても気を遣う方も多いですよね。ご予算は大体10,000円くらい、花色は冒険せずに赤やピンクなどの明るい色を選ぶと無難かなと思います。
また、贈り主名は、旦那さまと夫婦連名にするパターンが多い印象です。連名にすることで、旦那さまを立てることもできますし、夫婦仲がよいという印象を与えることもできるかもしれません。
2023年の母の日におすすめのフラワーギフト
青山花茂では、「花本来の魅力を皆さまにお伝えしたい」という思いを胸に、今年も母の日のフラワーギフトをご用意しました。いくつかラインナップをご紹介します。
まるで陽だまりのような花色合わせの花束
淡いピンクの大輪バラやカーネーションに、クリーム色のスプレーバラをリズミカルに。中心が黄色のアルストロメリアや細やかなリーフも添えて、それぞれの花が美しく映えるよう優しく束ねました。
穏やかな花色の絶妙なハーモニーがこのうえなく美しいアレンジメント
濃淡ピンクの大輪バラやカーネーションをメインに、ほんのりと淡いピンクのミディ胡蝶蘭を贅沢にあしらいました。いつもおしゃれなお母さま、奥さまに華やかで豪華な花の贈り物はいかがでしょうか。
上品でフェニンなテイストの、どなたにも喜んでいただけるアレンジメント
淡いピンクの大輪バラやカーネーション、そして白いサマースイートピー。爽やかなグリーンのリーフも添えて、互いに美しさを引き立て合うようなデザインに仕上げました。可憐な花々の共演が母の日を優しく彩ります。
絵画のように壁にかけて飾れるプリザーブドフラワー
水なしで生花のような風合いを長くお楽しみいただけるプリザーブドフラワー。白いフレームボックスに絵画を描くように、赤いバラやカーネーション、白いスプレーバラ、グリーンの濃淡のハイドランジアなどのプリザーブドフラワーを配しました。モダンで上品な華やかさに満ちたデザインは、インテリアの素敵なアクセントとなるでしょう。
母の日の定番、上品なピンクのカーネーションの鉢植え
ピンクと白の複色の花びらを持つ、珍しい品種のカーネーション。咲き始めのくっきりとした色が、徐々に淡くなっていく豊かな表情もお楽しみいただけます。沢山の花が一斉に咲くように、母の日のために育てられた品を、日頃の感謝の気持ちを込めてお贈りください。
星形の花びらが個性的なハイドランジアの鉢植え
淡いブルーと白の、星形のシャープな花びらが特徴。これまでにない個性的な花姿をした希少な新品種のハイドランジアです。咲き進むにつれて、グリーンへと変化する花色もお楽しみいただけます。
母の日にふさわしい名前のミディ胡蝶蘭「マザーチーク」
母の日蘭鉢ミディ胡蝶蘭<マザーチーク>(中輪・淡いベージュ・5本立)
心安らぐようなベージュ色の花びらの、希少なミディ胡蝶蘭。黄色味のあるベージュからピンクがかったベージュへの、繊細な花色の変化が特徴の、母の日にふさわしい贈り物です。
ブログでご紹介した商品以外にも、たくさんの母の日フラワーギフトをご用意しています。
以下の特集ページよりご覧ください。
母の日のフラワーギフトは宅配便で全国にお届けいたします
母の日は、お母さま、奥さまへの感謝の気持ちを伝えるよい機会です。日頃の感謝の気持ちを、旬の花のプレゼントで伝えてみてはいかがでしょうか。
青山花茂本店の母の日フラワーギフトは、宅配便で全国にお届けが可能です。 遠方にお住まいの方にも、青山花茂本店の花束・アレンジメント・鉢植えなどをお贈りいただけます。
皆さまのご利用を心よりお待ちしています。
電話:03-3400-0871
FAX:03-3400-8711
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この記事の監修者
株式会社青山花茂本店 代表取締役社長
北野雅史
1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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この記事を書いた人
青山花茂本店
東京・表参道にある宮内庁御用達の生花店です。花一輪一輪を大切にお作りしたアレンジメントや花束、名人達が丹精こめて育てた蘭鉢や花鉢など、最高品質のフラワーギフトを全国へお届けしています。1904年の創業時より培ってきた、花の知識やノウハウを綴っていきます。
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