枝もの初心者の方にも本物志向の方にもおすすめ。四季の移ろいを楽しむ青山花茂の枝もの定期便をご紹介

アセビの枝ものの花瓶活け

2026年2月より申込受付を開始した青山花茂の枝ものサブスクサービス「季節の枝もの定期便」は、おかげさま既に多くの方々からお申込をいただいています。今回のブログでは、青山花茂と枝ものの長い歴史や、「季節の枝もの定期便」のこだわりポイントなどを詳しくご紹介します。

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。

青山花茂と「枝もの」の100年

昨今の「枝もの」といえば、広いご家庭やおしゃれなショップでガラス花瓶に1〜2種の枝ものを大きく活けてあるものを想像されるかもしれません。一方、そもそも枝ものの流通は、「いけばな」に欠かせないものとして発展してきた歴史があることもご存知な方も多いかと思います。「いけばな」の流儀は各流派で様々ですが、日々のお稽古では枝・花・葉を使うのが一般的で、どの流派でも枝ものが欠かせません。

桐と椿(白とピンク)の活け花

青山花茂本店の1904年の創業から65年間を記した書籍「花に命あり ―花茂三代―」によれば、「いけばな」と青山花茂の出会いは大正初期の1910年代とされ、その頃には既にいけばな用の枝ものを取り扱っていたようです。

大正5年の店舗
大正初期の花茂本店

戦後のいけばなブームの恩恵を受けた昭和30年〜40年代頃、青山花茂は関東や東北に専属の枝もの契約農場をいくつも設立し、いけばなに使う枝ものを各地から大量に仕入れていました。これらの生産者の方々の一部は、今も弊社にたくさんの枝ものを納品してくださっています。

また、昭和の時代には、生産者さんから直接仕入れるのと同時に、自ら山に入り特殊な枝ものを採集する「山採り仕入れ」も活発に行い(*許可を得た上で行っています)、豊富ないけばなの「枝もの需要」に応えてきました。弊社に限らず、平成の初め頃までは、多くの生花店でいけばな用の枝ものが扱われていたものです。

枝ものの生産地
出荷を待つ桃の枝
枝ものの生産地
雪柳の開花促進用のビニールハウスで

平成に入っていけばなブームが沈静化し、コロナ禍でさらに需要減が加速し、今となっては「いけばな専門」の事業部をもつ生花店は都内でも片手で数えるくらいになりました。契約農場から枝ものを仕入れ、令和の時代に東京から山採りに行っているのは弊社ぐらいかもしれません。

そのような中で、いけばなで必要な枝ものが一般の生花店で手に入らずに困って、品川区東大井にある弊社の「いけばな事業部」にご連絡いただくケースも増えています。そうしたお客さまと生産者さんに支えられ、青山花茂本店いけばな事業部は今も常にたくさんの枝ものを取り扱っており、訪れた同業者の方々からは「市場よりも枝ものがたくさんある」と驚かれるほどです。

青山花茂いけばな事業部の枝もの冷蔵庫
青山花茂いけばな事業部の枝もの冷蔵庫

季節の枝もの定期便とは

青山花茂本店が100年以上培ってきた枝ものの仕入れ能力と目利き能力。業界では「日本一」とも言われます。これまでいけばな流派以外にも、ラグジュアリーホテルやオフィス、個人の富裕層の方々に「活け込み」という形で大きな枝ものを納品してきましたが、一般家庭にも広く枝ものをお届けすることはできないかと考え、構想から数年を経て「季節の枝もの定期便」のサービスを開始しました。

ラグジュアリーホテルの枝ものの活け込み
ラグジュアリーホテルの枝ものの活け込み

青山花茂の枝ものサブスクの最もユニークな点としては、和の枝ものにこだわっている点です。一般の生花店が活け込みで使う枝として近年人気があるものに、ドウダンツツジ・アセビ・桜・ユーカリ・ミモザ・スモークツリーなどが挙げられると思いますが、それは枝ものワールドのほんの一部です。

青山花茂いけばな事業部で取り扱う枝ものの種類は年間100種類を超えます。
たとえば、春の虫狩(ムシカリ)、夏の夏櫨(ナツハゼ)、秋の野薔薇(ノバラ)、冬の榛の木(ハンノキ)などはご存知でしょうか? いずれもとても風情のある、いけばなを嗜む方は当たり前に知っている伝統的な和の枝ものなのですが、一般にはあまり知られていません。こうした奥深い和の枝ものの世界を、多くの方々に味わっていただきたいと思っています。

野薔薇の枝ものの花瓶活け
秋の野薔薇の花瓶活け

サブスクプラン一覧

「季節の枝もの定期便」のプランは3種類。一般家庭でも楽しめる和の枝ものをお届けする「べーシックプラン」のロング(100〜120cm)とレギュラー(80cm)、本物志向の方向けにバラエティに富んだ伝統的な枝ものをお届けする「プレミアムプラン」(100〜120cm)です。

ベーシックプランとプレミアムプランの違いは、「花材の特殊さ」で、ベーシックプランで届く枝は一般の生花店でも見かけることがある枝ものが届きますが、プレミアムプランではあまり見かけない枝が選ばれることもあります。

たとえば、辛夷(コブシ)や木蓮(モクレン)のような「一般家庭では花が落ちるので嫌われることもあるけど枝振りが良いので玄人好みの枝」や、枇杷(ビワ)やキササゲなど「一般家庭ではあまり映えないけどいけばなの伝統花材として有名な枝」などは、プレミアムプランでのみ届きます。

木蓮の枝ものの花瓶活け
プレミアムプラン事例(木蓮)

また、それぞれのプランで、お届け日(水曜または土曜日)お届け間隔(隔週または月一)を選ぶことができます。詳しくは以下の表をご覧ください。

 

ベーシックプラン
<レギュラー>

ベーシックプラン
<ロング>
プレミアムプラン
対象地域 全国
価格(税込) 3,850円+送料 6,600円+送料 6,600円+送料
枝の仕様 80センチ程度
一般家庭向きの和の枝もの
(品種おまかせ)
100〜120センチ程度
一般家庭向きの和の枝もの
(品種おまかせ)
100〜120センチ程度
本物志向のいけばなの枝もの
(品種おまかせ)
配送方法 宅配便
お届け日 水曜・土曜
お届け間隔 隔週(第1・第3週)・月1回(第1週)

ご自宅での日々の暮らしを豊かに彩ります。

2026年2月より申込受付を開始した青山花茂の枝ものサブスクサービス「季節の枝もの定期便」。
契約農場をはじめ、全国各地から仕入れた良質な和の枝ものを、100年培った目利き力で厳選し、丁寧に束ねてお届けします。「上質な枝ものがもたらす美しさと、四季の移ろいを感じる豊かな時間を、ご自宅で楽しんでいただきたい」という思いから誕生した本サービスを、ぜひこの機会にお試しください。

「いけばな事業部」は、全国的に珍しい、いけばな花材の専門部門。「季節の枝もの定期便」は、いけばな事業部から発送します。

皆さまのご利用を心よりお待ちしています。

いけばな事業部電話番号:03-6433-9187
受付時間 9:00~17:00(日曜定休)

 

この記事を書いた人

青山花茂本店代表取締役社長北野雅史

株式会社青山花茂本店 代表取締役社長

北野雅史

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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