クリスマスシーズンに街角で時折見かけるポインセチア。青山花茂ではお歳暮やクリスマスギフトに人気の品物で、お取り扱い量は年々増えています。
先日、今年のポインセチアの状態確認と新品種発掘のため、バイヤーと一緒に生産者さんを訪問してきました。
ポインセチアの生産者さん訪問

青山花茂では生産者さんを厳選して取引を行い、手間と時間をしっかりかけて育った状態の良い品のみ販売をすることにこだわっています。株の生育はじっくりと行い、ひとつひとつの株の状態を確認してから水やりするなど、きめ細やかな職人技が、花付きや花もちの良さにつながっています。
「ピンチ」という枝を細かく切っていく作業も手間はかかりますが、ポインセチアの色づきや形を良くするための大事な工程のひとつです。

オーソドックスでクリスマスらしい赤や緑色をはじめ、年々品種改良が進み白やピンク・形も様々な品種が生まれています。今年の視察でも新しい品種を見せていただきました。

ポインセチアは品種によって色に個体差があったり暑さに強い・弱いの違いがあったりと、未だに完璧な品種がないため、生産者さんはより良いものができるよう毎年試行錯誤をしています。
ポインセチアってどんな植物?

ポインセチアはトウダイグサ科の植物。
クリスマスの頃に咲くイメージから寒さに強いと思われがちですが、原産国はメキシコで比較的暖かい気候を好む植物です。
色づいた花びらに見える部分は葉っぱ(苞葉・花苞)で、本当の花は苞葉の中心にある黄色の部分です。
クリスマスによく使われる赤・緑・白の3色はクリスマスカラーといいますが、葉が赤と緑、樹液が白のポインセチアは別名「クリスマスフラワー」とも呼ばれます。
どうやって赤く色づくの?
ポインセチアは花芽が出ることで苞葉が色づく性質があります。
さらに、短日植物(1日の日照時間が一定以上短くならないと反応が起きない植物)なので1日の夜の長さが12時間以上の状態が1・2ヶ月程度ないと花芽がつきません。
そのため、生産者さんのハウスにも遮光カーテンがついており、赤く色づけたい時期の2ヶ月程前から光を遮って夜が長い状態をつくります。
ご自宅で2年目を迎えることのできたポインセチアを再度色づけるのはとても手間がかかりますが、上から段ボールを被せたり、黒いビニール袋をかけたりして真っ暗な状態をつくれば、赤く色づかせることができます。

水をやりすぎないことがポイント!ポインセチアのお手入れ方法
ポインセチアのお手入れ方法についてその道のプロである生産者さんに聞いてきました。
場所
10度以上の日当たりの良い室内に置く。
寒いと枯れてしまうので、冬に屋外に置くのはNGです。
水やり
水やりの頻度は多くても3日に1度の頻度で。
日頃の世話で段々感覚が掴めてくると思いますが、鉢を持ってみてずしりとした重さがあればまだまだ水やりしなくて大丈夫です。
葉が垂れてきたり、鉢を持ってみて軽ければ水やりのタイミング。
水をあげてもすぐに葉はシャキッとせず、大体3〜4時間かかるそうで水をあげたのに元気がないと勘違いし、さらに水をあげすぎないように注意しましょう。
環境にもよりますが、1週間に1度水をあげるくらいの方が上手く育てられるそうです。
青山花茂で取り扱うポインセチアご紹介
高さ60cmを超える大きなポインセチア。鮮やかな赤い花苞、密に茂った葉、整った丸い形。達人の技と愛情が育てた希少な逸品です。広いスペースでもひときわ映え、リビングやオフィス、レストランなどのクリスマスシーズンを明るく演出します。
鮮やかな赤と白のミックスで、いつもとは違ったポインセチアをお楽しみいただけます。美しく色づき整った花苞のポインセチアは達人の技と愛情が育てた逸品です。ツリー型の仕立てはクリスマスシーズンのスペシャルギフトにぴったり。冬のお部屋を暖かく彩ります。
プリンセチアは、サントリーフラワーズ株式会社が育種したポインセチアの一種。小ぶりな花苞と愛らしい色合いからプリンセチアと名付けられ、最近はすっかりポピュラーになりました。こちらの品物は、ことに純白の花苞が美しい品種です。ホワイトクリスマスのイメージにもふさわしい贈り物はいかがでしょう。
ポインセチアやプリンセチアのお届けは、花苞が美しく色づく11月下旬~12月上旬頃までです。
生産数に限りがありますので、どうぞ時期を逃さずご注文ください。
この記事を書いた人
青山花茂本店
東京・表参道にある宮内庁御用達の生花店です。花一輪一輪を大切にお作りしたアレンジメントや花束、名人達が丹精こめて育てた蘭鉢や花鉢など、最高品質のフラワーギフトを全国へお届けしています。1904年の創業時より培ってきた、花の知識やノウハウを綴っていきます。
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