トルコキキョウの日本一の生産現場を訪れました

7月に、トルコキキョウを中心とした新品種の開花展示会を見に、国内屈指のトルコキキョウ農家が集積する長野の地を訪れました。

展示会の参加者は、種苗会社、生産者、小売生花店、市場の担当者などの方々が勢揃い。それぞれ、どういう色や形のものを求めているか、作れるかの意見交換の場になっていました。
私たちは小売店として、どんな花がお客さまにお喜びいただけるかを想像しながら、来年仕入れたい花はどれだろう、と考えながら見てきました。

 

■花もちがよいトルコキキョウ

トルコキキョウは一年を通じて出荷され、夏でも花もちが良いので、夏のフラワーギフトには人気の高い花です。
近年ではさまざまな色や花姿(フリル咲きや縞模様など)の品種も出てきて、その種類の豊富さには驚かされます。店頭に並ぶトルコキキョウを普段から眺めていてもそう感じていましたが、今回の展示会でずらりと並ぶトルコキキョウを見て、改めて実感しました。

新品種が多く並びます

 

■トルコ「キキョウ」? トルコ「ギキョウ」?

トルコキキョウは他にも呼び名があり、「トルコギキョウ」、「ユーストマ」、「リシアンサス」など。花卉(かき)業界関係者以外は、これらが全て同じ花をさすとは思わないでしょう。

では、一体どの呼び名が正しいのか?
植物分類上は「ユーストマ」が正しく、「リシアンサス」は誤りで、「リシアンサス」という別の花が存在します。昔の学名が「リシアンサス」だったようで、今でも「リシアンサス」と呼ぶ方がいらっしゃるんですね。
「トルコキキョウ」か「トルコギキョウ」か、これはどちらが正しいとは言えないのですが、業界内では「トルコキキョウ」と呼ばれるケースが多いようです。

 

■手間ひまをかけて大輪の花を作る

展示会とは別に、まだ開花前のトルコキキョウのお手入れをしている様子も見学させていただく中で、あの美しい大輪のトルコキキョウに仕上げるためには、相当な手間がかかっていることを知りました。

例えば芽が伸びてきたとき、葉を一つ一つ手で広げて真っ直ぐ上へ伸びるようにしている、肥料が残りすぎていると栄養過多になるので土を洗い流す、伸びてきた途中で先の茎をいくつか切り落とす、など。

土を洗い流している様子

茎を切り落とすのはなぜ?その先にも花が咲くかもしれないのに…と疑問に思ったので生産者さんに聞いてみたところ、栄養が分散しないように残された一つ一つに集中させることで残った花の輪が大きくなり立派な花がつく、とのことでした。

 

■長野県はトルコキキョウの生産に最適

日本で最初にトルコキキョウの生産が始まったのは、長野県の力石近辺だと言われています。長野県は、トルコキキョウ以外にも芍薬やラナンキュラスなど良質な切り花が産出されていますが、良質な花を育てやすい理由は、その気候にあります。
標高が高いため夏でも涼しく、昼夜の寒暖の差が激しいので花が引き締まるとのこと。また、紫外線が強いことも発色の良さに影響を与えているようです。
ただし、同じ長野県とはいえ、それぞれの立地によって最適な生産方法は異なるようで、ベテラン農家の皆さんも、最良の方法を求めて、毎年のようにトライアンドエラーを繰り返しているとのことでした。

 

■特級品を選んでいただいています

長野県には、青山花茂も古くからお付き合いしているトルコキキョウ農家さんが多くいます。
当社は常に最上級の花を選ぶことを徹底していますので、心苦しくもいつも厳しい条件でお願いをするからか、生産者さんからは「花茂さんに出荷する花は、いつも数万本刈り取った中で、選びに選んだ最良の数十本。」と教えていただきました。
こうして当社は、国内屈指の生産者さんが手塩にかけ、さらに選び抜いていただいた「日本一の品質」と胸を張れるトルコキキョウをお届けしています。

 

■丁寧に作られた花で、本物の花体験を

生産者さんが思いをこめて1本1本大切に育てられ、選び抜かれた花々。花付き・大きさ・色つや・鮮度において、国内最高級の品物を皆さまにお届けしていると改めて自覚した産地見学でした。

このような国内最上質の花々を扱うことができているのも、その水準の花をお求めになるお客さまに支えていただいているからです。青山花茂はこれからも、より一層高品質な花の仕入れと、最良の鮮度管理を追求していき、お客さまに「本物の花体験」をお届けしていきます。

 

執筆:anna