ユリ本来の季節は夏

ユリは本来、初夏~夏に花を咲かせるものですが、今では白をはじめ、ピンク、黄色、オレンジ色など、青山花茂の店頭には四季を通して大輪で華やかなユリ・オリエンタルリリーの切り花が揃っています。

■ゴージャスで、長く楽しめる花、ユリ

花束やアレンジメントには、大輪のユリが加わるとサイズがぐっと大きくなり、ゴージャス感が増します。ユリは、主茎から相互に葉を伸ばし、先端の方の花芽が下から開花していきます。
切花の場合、水切りや水替えを毎日こまめにすることで、先端のツボミも成長して開花しますので、長く楽しむことのできる花なのです。

淡いピンクのユリを入れたアレンジメント
オンラインショップでお求めいただけます。

■日本固有のユリ

はるか有史以前から、北半球の温帯地域に多くの原種が分布し、非常に長く人々に親しまれてきたユリの花。日本では、ヤマユリ、カノコユリ、ササユリなど日本固有の種のユリがあり、弥生時代にはすでに球根が食用にもなっていたことがわかっています。観賞用としても、奈良時代頃にはすでに絵画に描かれるなど、人々に愛されていました。
淡いピンクの小ぶりな花が可憐なササユリや、黄色やオレンジ色の素朴な風情のスカシユリは、中世頃からいけばなの花としても親しまれていました。現在は、いけばな花材としてのササユリなどは流通量が減少しており、希少な花の一つです。

自然の風情あふれるヤマユリ
夏櫨とササユリのいけばな作品

■ヨーロッパでも古代から愛されていたそう

ヨーロッパでは、ギリシャ神話にも女神ヘラの母性を象徴する花として登場し、キリスト教ではマリアの処女性と受胎を表現する花として尊重されました。受胎告知をテーマにした多くの絵画には、聖母マリアにユリの花を捧げる天使の構図が描かれています。

■現地で品種改良され逆輸入

江戸時代末期に、紫陽花をめぐる逸話や蘭学の普及などで有名なシーボルトが、テッポウユリの球根も故国に持ち帰ったことで、オランダからヨーロッパへ「オリエンタルリリー」として急速に普及したそうです。
明治時代には、テッポウユリの球根は生糸とならんで日本からヨーロッパへの主な輸出品の一つでした。そのオリエンタル種のユリが、花卉産業のさかんなオランダで更に品種改良され、オリエンタルハイブリッド種として、日本へ逆輸入されるようになったのです。世界を廻って日本に戻り愛されるなんて、素敵ですよね。

オレンジのユリ、「ゼルミラ」
スタッフも初めて見たという「クシマヤ」

■現在も進む品種改良

現在はオランダを中心に一層品種改良が進み、オランダ産の多くの品種のユリの球根が、日本を含む多くの先進国に輸出され、それぞれの地で育苗されて切花として出回っています。鉢物もサマーギフトや母の日ギフトで人気がありますが、中でも今年の初夏にバイヤーが仕入れてきた八重咲き百合の鉢が印象に残っています。

八重咲き百合のこの品種は今年初めて見ました。
八重咲き百合は迫力満点です。

■ユリの花の本来の季節は夏

ハウス栽培などで一年を通して入手が可能になりましたが、ユリの花の本来の季節は夏。どうぞユリのストーリーに思いを馳せて、その華やかな花姿をお楽しみください。青山花茂オンラインショップでは、ユリを使ってデザインした夏の新作をご用意しています。

テッポウユリを使った豪華なアレンジメント。特別な日に。こちらもオンラインショップでご注文いただけます。

ユリのフラワーギフトは、以下のページからご覧いただけます。

https://www.aoyamahanamohonten.jp/fs/hanamo/c/lily


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