いずれ菖蒲(アヤメ)か杜若(カキツバタ)・・・

初夏の季節が近づき、花菖蒲(ハナショウブ)や杜若(または燕子花・カキツバタ)のお問い合わせが増えてきました。

昔から、初夏の頃に庭や里山に咲いて多くの人々を楽しませてきたアヤメ科アヤメ属の花。実は都会に住む皆さんも、近隣の庭先や、大きな公園などで、この季節には必ず目にしているはずです。

「何れ菖蒲か杜若(いずれあやめかかきつばた)」ということわざがあるように、
アヤメの仲間の花は、単子葉植物特有の細長い葉や、特徴のある3枚の花弁などからわかりますが、花色が多様なこともあって、その品種の名前まではよくわからないことも多いですね。
しかし、帰化植物も含め、日本で見かけるアヤメ属の花は10種程度なので、覚えてしまえば判別はさほど難しいことではありません。

日本で見かけるアヤメ科アヤメ属の花の主要なもの。このほか、ヒオウギアヤメや、エヒメアヤメなどのレアな品種もあります。 (※花の画像の一部は、杜若園芸さんのウェブページなどからお借りしています)

様々なウェブサイトでアヤメ属の「見分け方」が書かれていますが、今回は少し違った視点で、「私が露地(屋外)でアヤメ属の花と思われるものを見かけたときに、頭の中でどのように判別するか」を図式化してみました。

まず、アヤメ属の中で、「見た目が明らかに違うもの」としてヒオウギ・シャガ・ヒメシャガが除外されます。 残った「判別がつけにくいもの」(上段)の中で、最初のクエスチョンは「水気の多いところに生えているか?」です。そこから、花の模様などでYes Noクイズをしていくと正解にたどりつくはずです!

開花していない状態の花菖蒲と杜若(燕子花・カキツバタ)の判別(葉のスジや太さで見分ける)や、紫のジャーマンアイリスとアヤメ・イチハツの判別など、難しい部分はありますが。。。

アヤメ属の花々が開花期を迎えるこれからの時期、少しでもお役に立てたらと思います。

 

現代、一般的には花屋の店頭で切花としてお取り扱いするアヤメ属の花は、端午の節句の花として親しまれてきた花菖蒲くらいです。
それも生産期間も短く、花そのものの開花期間も短いため年々流通量が減少していますので、皆さまがお近くの花屋で見かける機会は少ないことでしょう。

青山花茂では、花菖蒲の花束としてお取り扱いしています。

男の子の健やかな成長を願って花菖蒲の花束を

 

一方、いけばなの世界ではアヤメ属の花々が流儀の中でとても重要な存在となっていてることからも、青山花茂いけばな事業部では、花菖蒲のほか、杜若(燕子花・カキツバタ)、一初(イチハツ)、檜扇(ヒオウギ)、著莪(シャガ・主に葉)などのアヤメ属の花々を取り扱っています。

燕子花を使ったいけばな作品

 

オンラインショップでもいけばなの組合せ花材をご注文いただけます。5月は花菖蒲や杜若(燕子花・カキツバタ)をご案内しています。どうぞお選びくださいませ。