特別な人に贈る最高級のシクラメン。良質なシクラメンの選び方をご紹介します

ピンクのシクラメン

今年も青山店にはたくさんのシクラメンが入荷しました。

シクラメンといえば、丸く整った葉と、中央に集まって咲く花が特徴的ですが、見栄えや花持ちが良い良質なシクラメンの花鉢を作るためには、非常に手間とコストがかかります。

青山花茂が販売するシクラメンは、労を惜しまず育てている各地の名人から仕入れる最高級品のみを取扱っており、日本一のシクラメンであると断言して良いと思っています。

長年、最高品質のシクラメンを取り扱う生花店の目線から、良質なシクラメンを見極めるポイントと、青山花茂のシクラメンのフラワーギフトをご紹介します。

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。

冬の花鉢の定番といえばシクラメン

 生花店に並ぶシクラメン

シクラメンの開花期は11月〜4月の寒い時期で、冬になると生花店や園芸店に花鉢が並びます。

ピンクなどの定番色に加えて、複色などさまざまな花色があり、咲き方も八重咲き花弁がフリルがったものなどバリエーション豊かです。

青山花茂でも、毎年シクラメンを取扱っていますが、名人と長くお取引させていただいている関係で、毎年、セリには出ない最優良の品物を譲っていただいています。

シクラメンは、十分な水やり日光があれば、冬を越して5月まで次々と花を咲かせます。寒い季節にお部屋で長く楽しんでいただけるため、お歳暮やウィンターシーズンのギフトにもおすすめの花です。

最高級品質のシクラメンの選び方

大切な方へのギフトとしてシクラメンを贈る場合、品質がとても重要ですよね。最高級品質のシクラメンを見極めるポイントとしては、以下の点が挙げられます。

  1. 葉が多く、数や形のバランスが整っている
  2. 葉が硬い(弾力がある硬さ)
  3. 上から見て草姿が丸い

この3つの条件を満たした品物を生育するためには手間ひまがかかるのですが、これらは花鉢の価値に密接に結びついているのです。

3つの条件について、それぞれ詳しくご説明します。

1. 葉が多く、数や形のバランスが整っている

並んだ赤いシクラメン

咲く花の数は、葉の数に比例するので、葉が多ければ多いほど、長くたくさんの花を楽しめます

生産者さんが葉の多い株を作るには、日光・水・養分を、時間をかけてじっくりと与える必要があります。シクラメン作りの名人は、温室内で鉢と鉢の間隔を普通より広く空けて育てています。一株一株に日光を行き届かせると同時に葉の広がるスペースを与えることで、大きさが一枚一枚揃ったバランスの良い葉が育ちます

たとえ生産効率が落ちても、良い株を育てるためにさまざまな努力を惜しみません。

2. 葉が硬い(弾力がある硬さをしている)

シクラメンの葉

ご自宅でシクラメンがダメになってしまうと、花の茎の部分が外に向かって倒れてしまいます。

もちろん水やりを怠るとそうなってしまうケースが多いのですが、葉が硬くしっかりとしている強い株は、葉と花が型崩れしにくく、花持ちの良い品物になります

生産者さんに伺ったところ、弾力のある硬い葉がギッシリと詰まった状態に仕上げるために、温室の中での温度管理を、夜は暖かく、朝は冷やすなどの工夫を行なっているそうです。

もしもお手入れを怠って花の茎の部分が倒れてしまった場合でも、数日以内なら復活させる方法があります。以下のブログで詳しくご紹介しています。

参照:「シクラメンがしおれる原因とは?すぐに復活させる方法をご紹介

3. 上から見て草姿が丸い

上から見たシクラメン

シクラメンは葉や花を横から見て整然としている状態が美しいとされます

葉や花は日光があたる側が成長しますので、花の高さが均一で、ドームのような丸い形をした個体に仕立てるには毎日のように鉢を回転させる必要があります。温室の中に何千とある鉢を、一つ一つ回転させるのは容易なことではありません。

さらに葉を外側へ引っ張り、中心部にスペースを作る「葉組み」という作業なども行いながら、葉や花の形が整った最高級品質のシクラメンが生産されています。

名人が丹精込めて育てる様子が想像いただけたでしょうか。

これらの3つの条件を満たしたシクラメンは、生産者の方々が手間ひまをかけて丁寧に育てた良質なシクラメンと言えるでしょう。

シクラメンを購入する際は、葉の形やバランス硬さなど、今回ご紹介したポイントを参考に選んでみてください。

シクラメンの生産農家
美しく整った形のシクラメンを生育するために、人の手で作業を行なっています

良質なシクラメンの選び方について、青山花茂のシニアバイヤーが動画でもご紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

シクラメンのフラワーギフトをご紹介

日本全国で冬の季節を明るく彩る花鉢として、人々に愛されてきたシクラメン。

「青山花茂のシクラメンは春先まで次々と咲いてくれるから、冬の間ずっと楽しめる。」と毎年ご好評をいただく多くのお客さまのために、厳しい基準をクリアした優良なシクラメンを毎年変わらずご用意しています。

紫と白のバイカラーのシクラメン
シクラメン<エレガントレディ(バイカラー)>5号鉢・バスケット入り ※例年11月下旬〜12月中旬までの販売です。

アンティークな紫と白の複色の花弁が特徴的な、近年の新品種のシクラメンです。優雅で美しい花姿が、冬のお部屋をおしゃれに彩ります。

赤い6号鉢のシクラメン
シクラメン(赤)6号鉢・バスケット入り ※例年11月下旬〜12月中旬までの販売です。

真っ赤な花色のシクラメンの大きな6号鉢。冬ならではの花の贈り物です。

クリーム色のシクラメン
シクラメン<ネオゴールデンガール>5号鉢・バスケット入り ※例年11月下旬〜12月中旬までの販売です。

爽やかなクリームイエローの花びらで、中心部がうっすらとピンクに染まった花姿。まるで紅を差したような色合いが愛らしい、繊細で上品なシクラメンです。

 

ご自宅での水やりや管理方法については、以下のブログで詳しくご紹介していますので、どうぞご覧ください。

参照:「シクラメンの育て方のコツ。来年も楽しむための夏越しの方法をご紹介します

お歳暮やウィンターシーズンの贈り物に、最高級のシクラメンを

ピンクのシクラメン

青山花茂が取り扱うシクラメンは、名人が丹精込めて作るシクラメンの中でも最優良品。だから自信をもっておすすめしています。

暮れの時期には、日持ちが良く形も良い最高級のシクラメンを、その年お世話になった特別な方に贈ってみてはいかがでしょうか。

 

この記事を書いた人

青山花茂本店代表取締役社長北野雅史

株式会社青山花茂本店 代表取締役社長

北野雅史

1983年生まれ。港区立青南小学校、慶應義塾中等部、慶應義塾高等学校、慶應義塾大学経済学部経済学科卒業。幼少期より「花屋の息子」として花への愛情と知識を育む。2006年〜2014年まで戦略コンサルティングファーム A.T. カーニーに在籍。2014年、青山花茂本店に入社し、2019年より現職 (青山花茂本店 五代目)。
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